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分野別実務修習 -検察修習- written by 76期司法修習生 佐藤 和樹

分野別実務修習 -検察修習- written by 76期司法修習生 佐藤 和樹

1 はじめに

今回は、分野別実務修習のうち、検察修習についてご紹介したいと思います。

検察修習では、修習生1人に1つの実際の事件が配点され、修習生自らが捜査方針を立て、時には警察官に対して補充捜査を依頼し、被疑者を取調べ、起訴するか不起訴にするかを決定します。

検察修習は、他の修習とは異なり、修習生個人が実際の事件を担当します。他の分野別実務修習では、事件記録を読み込み、検討・起案をしますが、修習生が事件の方針について何か決定をするといったことは基本的にはありません。

他方で、検察修習では、まさに修習生個々人が事件の方針を決定し、事件を主導的に動かしていくことなります。

このように、検察修習は、他の分野別実務修習とは異なり、非常に主導的な立場で事件に関わることができる特徴があります

そこで、以下では、検察修習では具体的にどのようなことを修習生は行うのかを詳しくご説明したいと思います。

 

 

2 検察修習

1.指導担当検察官・里親検事

検察修習では、修習生を指導する担当検察官として、指導担当検察官がいます。事件の配点や捜査方針、処分方針などについて、指導担当検察官の決裁を経たうえで、事件を進めることになります。

ですので、修習生は、指導担当検察官との意思疎通を大切にしましょう

また、里親検事といって、捜査部や公判部の検察官(当該検察官は指導担当検察官とは異なります)のところへ出向き、実際の取調べや公判期日等を傍聴することもできます。検察官は多くの事件を抱えており、多忙であるので、修習生から積極的に興味関心のある分野や傍聴をしたい事件等を里親検事に伝えるとよいでしょう。

 

2.事件の配点

検察修習では、まずは修習生1人1人に事件が配点されます。配点される事件の種類は多種多様ですが、基本は在宅事件になり、被疑者が認めていること(いわゆる認め事件)が多いです。

事件の配点を受けた修習生は、当該事件記録をまずは精査し、事件の方針を決めます。配属庁によって異なるかもしれませんが、修習生は事件記録を精査した後、事件検討メモを作成します。

事件検討メモとは、当該事件はどのような事件で、何が問題となるのか、現時点でどのような捜査が必要となるのか等を記載するメモになります。当該メモをもとに、指導担当検察官へ事件の方針を報告し、許可を得ます(この一連の流れを決裁といいます)。

事件検討メモにつき、決裁を経ることができたら、実際に事件検討メモで検討した捜査を修習生が主体となって行うことになります。

 

3.捜査

事件によって行う捜査活動は異なりますが、多くは被疑者の取調べを行います。被疑者の取調べ以外にも、被害者への事情聴取、事件現場へ出向き犯行の再現を行う、警察への補充捜査の依頼等もあります。

具体的にどのような捜査を行うべきかについても、指導担当検察官の指導のもとではありますが、まずは修習生が考えることになります。

どのような捜査を行うべきかについては、正解はありません。イメージを膨らませながら、普通だったらこのようなことがあるはず・・・といった発想で考えると、どのような捜査が必要なのかが見えてくることが多いと感じます。

 

4.取調べ

修習生が行う捜査として、最も難しく、最もやりがいのあるのは「取調べ」です。

被疑者に対する取調べは、修習生が行います。指導担当検察官も同席はしますが、基本的には同席するのみで、修習生が被疑者に対する聴取事項を事前に作成し、実際に聴取を行います。

被疑者からどのような話を聞き出したいのか、聞き出したい話をどのようにして聞くのか等、被疑者の個性を見つつ、慎重に取調べを行う必要があります。

また、取調べた事項を調書としてまとめる必要もあり、その際、読み聞けといって、事情を聴取した修習生が調書に記載する内容を口頭で言い、副任の別の修習生が当該口頭の内容をPCに打ち込み、最後に指導担当検察官の確認を経たうえで、被疑者に調書化した内容を読み聞かせるということを行います。

あまり慣れない方法ですので、多くの修習生がつまずくポイントになりますが、焦らずゆっくり行えば大丈夫ですので、過度に心配をする必要はありません。

 

5.決裁

必要な捜査が完了したら、修習生は配点を受けている事件につき、起訴するかしないかを決定したうえで、決裁メモを作成します。

検察庁は、独任制ですが、組織としての側面もあり、部長(時には次席、検事正)の決裁を経る必要があります。修習生の場合は、指導担当検察官の決裁を経たうえで、部長決裁を得るのが通常です(事件の内容によっては、検事正まで決裁が行く場合もあります)。

当該決裁は、捜査活動を踏まえたうえでの事件の最終的な方針を決めるものですので、大変緊張するかとは思いますが、捜査の過程で一番事件に携わっているは担当している修習生ですので、自信を持って臨みましょう。

 

3 まとめ

このように、検察修習は、修習生が主導的に事件を動かすことに醍醐味があります。

ぜひ、この記事から検察修習のイメージを具体的にもって頂き、検察修習を充実したものにして頂けたら幸いです。

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