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刑法の基本書 written by 76期司法修習生 佐藤 和樹

刑法の基本書 written by 76期司法修習生 佐藤 和樹

1 はじめに

今回は、刑法の基本書(演習本含む)についてご紹介したいと思います。

刑法はまさに学説が百花繚乱のごとく乱立しており、その乱立が学術的に大変興味深く、その影響で司法試験との関係で道に逸れてしまうおそれもある科目です。そのため、基本書選びも悩まれる方が多いと思います。

そこで、今回は、数多く市販されている刑法の基本書の中から、司法試験との関係で相性のよい基本書をいくつかご紹介したいと思います。

2 基本書

1 基本刑法1総論・基本刑法2各論(大塚裕史他3名著、日本評論社)

基本シリーズの刑法版になります。本書の特徴は、何より項目立てが非常に秀逸で、上から読み進めていくだけで刑法の体系的な理解が進むことです。構成要件を意識した項目になっており、各項目に解説が丁寧になされ、安心して読むことができます。

また、簡易な事例が随所にちりばめられており、具体的な事案をイメージしながら、刑法を勉強することができる良書です。

総論と各論に分かれており、一定の分量もありますが、内容は難解ではなく、見た目以上にわかりやすいため、すぐに読み終えることができると思います。

数多くある刑法の基本書の中でも、独自説に立つことなく、通説(多数説)によって一貫した記載がなされており、司法試験との関係でも相性がとてもよいといえるでしょう。

筆者の1人である大塚先生は、後述するロースクール演習刑法も執筆なされおり、演習本と本書との相互性もありますので、両者を併用して活用すると効率的に学習を進めることができると思います。

通読向き   ★★★★★

わかりやすさ ★★★★★

おすすめ度  ★★★★★

https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7945.html

https://www.nippyo.co.jp/shop/book/9032.html

 

2 刑法総論・各論(西田典之他1名著、法律学講座双書)

 

ベースは西田先生が執筆なされている本書も大変おすすめです。

本書の特徴として、上述した基本刑法のような項目立てではありませんが、重要な論点について非常に丁寧に深掘りした説明がなされており(他方で基本刑法は、満遍なく解説がなされているため、本書と比較するとやや淡泊な解説になっている印象です)、司法試験の出題として重要な論点についてもっと知りたい、理解したいところでは、本書を活用するとよいでしょう。

また、解説も論理明快ですので、わかりやすさという点でも問題なく読み進めると思います(特に、各論がおすすめです)。

通読向き   ★★★★☆

わかりやすさ ★★★★★

おすすめ度  ★★★★★

https://www.koubundou.co.jp/book/b440891.html

https://www.koubundou.co.jp/book/b355480.html

 

3 刑法総論・各論(呉明植著、弘文堂)

伊藤塾の講師である呉先生の伊藤塾シリーズの刑法総論・各論版になります。

呉先生が執筆する本シリーズは、どの科目であっても大変おすすめできる良書となっており、刑法各論・総論においても例外ではありません。

予備校が作成しているということもあり、司法試験に関係のない(必要ない)説明はバッサリ削除されており、かなり厳選されている印象を受けます。

そのため、わかりやすさはありますが、やや論述が簡易になりすぎ、刑法の体系的な理解が浅い方にとっては応用力がつかないという懸念点もあります。

そのことから、本書は、これから刑法を学ぶ方や刑法に苦手意識を持っている方にとっては、大変おすすめできる本となっております。

通読向き   ★★★★★

わかりやすさ ★★★★☆

おすすめ度  ★★★★☆

https://www.koubundou.co.jp/book/b279122.html

https://www.koubundou.co.jp/book/b329737.html

 

4 刑法総論の悩みどころ(橋爪隆著、有斐閣)

その名の通り、本書は、刑法総論の悩みどころについて着目して、深く丁寧に解説がなされています。そのため、網羅性はなく、あくまでも論点を非常に深掘りしている基本書になり、刑法の学習がある程度進まれている方におすすめすることが出来る本になっています。

本書で取り扱われている論点は、いずれも司法試験で出題可能性のある論点ですが、やや記載が学術的なところもあり、やや司法試験向きではない箇所も部分的にあります。

もっとも、共同正犯の論点など、どの基本書を読んでもいまいちよくわからない論点について、明確に論じてらっしゃいますので、辞書的によいところをつまみ食いするかたちで本書を利用すると効率的でよいと思います。

通読向き   ★★★☆☆

わかりやすさ ★★★☆☆

おすすめ度  ★★★☆☆

https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641139404

 

5 ロースクール演習刑法(大塚裕史著、法学書院)

基本刑法を執筆なされた大塚先生が記載した演習本になり、基本刑法との相性がとてもよいです。扱われている問題もいずれも、ベーシックな問題であり、まずは基本的な問題を解きたいという方にとっては大変おすすめすることができる本になっています。

通読向き   ★★★★★

わかりやすさ ★★★★☆

おすすめ度  ★★★★☆

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%BC%94%E7%BF%92%E5%88%91%E6%B3%95-%E5%A4%A7%E5%A1%9A%E8%A3%95%E5%8F%B2/dp/458704007X

 

6 刑法事例演習教材(井田良他3名著、有斐閣)

いわゆる「京大本」と言われる本です。問題と解説はありますが、具体的な解答例がない等、難点はありますが、何より扱われている問題の質が非常に高く、いずれの問題も司法試験にそのまま出題されてもおかしくないと思える問題が多数掲載されています。

解説を読めばある程度の解答指針はわかりますので、刑法の理解がある程度進まれている方にとっては大変おすすめすることができる演習本となります。

通読向き   ★★★★★

わかりやすさ ★★★☆☆

おすすめ度  ★★★★★

https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641139466

 

3 最後に

このように刑法の基本書をご紹介しましたが、刑法は学説の対立が多く、その対立ばかりに目を奪われることなく、司法試験にとってはこのレベルの理解をしていれば足りるというある程度の線引きも重要です。

上記紹介した基本書(演習本含む)は、いずれも司法試験との相性がよい本ですので、刑法の基本書選びのご参考にして頂ければ幸いです。

 

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