第6回 原点を忘れず、新時代を駆け抜ける Interviewer & Written ぽんぽん
目次
0. はじめに
こんにちは!ぽんぽんです。
司法試験終了後も、私たち司法試験・予備試験受験生は『そこに所属するのか』問題の渦中に放り込まれます。
弁護士という職業柄、優劣競争からはもはや逃れられないにしても、せめて、掌中にできる限り多くの選択肢を持ちたい。そのためには、就活生・採用側の双方において『真実の情報』に触れることができる場が必要だ、という観点から「ミライの弁護士」シリーズはスタートしました。
ここでは、様々な法律事務所・企業で働く弁護士の方、法務部の方にインタビューさせて頂き、その魅力・業務内容・なぜそこで働くことを選んだのか等、これらから法曹となる皆さんが職場を選ぶ際に「知りたい!」と思うであろうことをお聞きしていきます。
「司法試験に合格した後、どんな事務所で、どう働きたいか?」
現場の生の声をお届けすると共に、これからの時代の弁護士の魅力をお伝えすることで、皆さんが今後の進路を選択される際の一助となれば幸いです。
1. 弁護士として「実現したこと」は何か?
―もう一度、憲法について考える
ぽんぽん(以下、『ぽん』):今日は、弁護士法人・響の古藤由佳先生にお話しを伺います。御所の広告によく出演されている古藤先生とお話させて頂くということで、少し緊張しています…!
早速ですが、御所では「人権型ローファーム」を経営コンセプトとして、「日本で最も市民の課題解決に寄与できる事務所を目指す」としている働く魅力として、「安定した経営基盤の中で培う弁護士としての豊富な経験」をあげていらっしゃいます。この理念について詳しくお聞かせください。
古藤由佳先生(以下、敬称略):こんにちは!私も今日のインタビューはとても楽しみにしておりました。どうぞよろしくお願い致します!
事務所理念について、ここまでハッキリと書いている事務所は珍しいですよね。
マイノリティや弱者と言われる人の声を救い上げ救済(潜在的な問題)を行う活動 憲法価値を実現することを目指していますが、それだけの意味でなく、(顕在化している)ご依頼いただく市民の皆様の救済を目的として、日々の生活において、1つ知るだけでガラッと変わるような知識や経験を我々弁護士が提供していきたい、という意味も込められています。
語弊を恐れずに言えば、憲法上の権利の実現というかなりハイレベルな段階だけでなく、日常生活の段階から市民の皆様に寄り添っていくという考えを表現しています。
本当の意味で「すべての人」の救済を行いたいと考えています。
ぽん:なるほど…!私も修習中に感じたことなのですが、法曹にとっての『常識』が市民の間ではほとんど知られていないということも多々ありますよね。
古藤:そうなんです!例えば、私は債務整理事案に関わることが多いのですが、ちょっとした法律知識をお伝えするだけで本当に驚いた顔をされて、すごく喜んでいただけたり…弁護士にとって当たり前の制度であっても、そもそもそれを目にする機会もなかなかなく、目にしても理解が難しかったりするので、『知らない』ことが理由で苦しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。
「もっとラクに生きていいよ」と声を掛けるような気持ちで、市民の皆様の日々に寄り添うことを弊所では目指しています。
ぽん:「市民の課題」には様々な種類・場面が考えられると思うのですが、御所で特に取り組まれている分野及びこれから注力することを考えていらっしゃる分野はありますか。
古藤:ご相談可能な案件としては限定せずに、幅広く多種多様に間口を広げている為、色々な案件があります。
ですが、経営基盤を確立する為に、インターネット広告を使用しているので、実際に入ってくる案件は「債務整理」「交通事故」に関する事件が圧倒的に多いです。(基幹業務と呼んでいます)
入所された先生方は基幹業務を中心に携わっていただくことになりますが、基幹業務から派生した案件や、ご依頼者様よりご紹介いただいた案件、その他メディア露出により入る一般案件、顧問案件、特別顧問弁護士と共同で行う案件などにも関わることができます。
今後、新たに経営基盤の柱となり得る(広告を出して集客する)案件については、模索中です。
今までもトライしたことがありますし、現在も新しい試みを行っています。
ぽん:僭越な表現かもしれませんが… やはり、就活生としても事務所の伸びしろを確認しておきたいものです。御所のように、常に成長を志向されている事務所はとても魅力的だと思います!
古藤:ありがとうございます。また、理念に通するところですが、弊所では事務所案件だけでなく弁護団に参加して活動する弁護士も多数います。そもそも弁護士として、人権活動に高い意識を持っている方が多いですね。
ぽん:どれだけ時代が移り変わっても、弁護士として社会に関わる中で忘れてはいけない大前提を教えて頂いたように思います。
御所では「安定した経営基盤」を築くということを強調されています。弁護士数が増加し、競争激化が叫ばれる時代に差し掛かっている現在では、この視点は非常に重要だと思うのですが、具体的にはどのようなことをされているのでしょうか。
古藤:経営基盤を支えているのは、先ほどお話したインターネットを使用した広告戦略です。
マーケティングやブランディングといった点をしっかり考え、安心してご依頼頂けるような広告で弁護士への依頼を身近に安心していただけるよう取り組んでいます。
おかげさまで案件に困ったことはないし、個人の営業活動に充てる時間を弁護士としてのスキルを向上する時間に充てることができていて、スピーディーな成長が可能です。
2.弁護士法人・響の内側―入所後も弁護士として成長できる組織づくり
ぽん:御所では入所のメリットとして、弁護士業務に専念できること、年齢や期に関係なく成長できるカルチャーであることを示されています。実際の様子や雰囲気をより詳しくお聞かせください。
古藤:先ほど、「安定した経営基盤」の形成のために広告戦略に重点を置いているとお話しましたが、ここにコストをかけるメリットとしては、弁護士が依頼獲得の為の営業を気にすることなく業務に集中できるという点もあります。
一般的な小中規模の事務所では、弁護士が自ら営業活動を行う必要があるところがほとんどなのですが、弊所では案件の検討や対応を始めとした弁護士業務 に専念できるのでとても助かっています。
また、弊所の採用基準はとてもシンプル。「響の経営理念に共感していただけるか?」そこをよく見ていますので、採用の際に年齢や学歴、成績等を重視していません。採用基準が終始一貫しているので「同志」のようなとても気の合う弁護士が集まる傾向があり、結果として和やかな雰囲気の中で業務に専念できると感じています。まさにこれが「響のカルチャー」と言えると思います。
ぽん:採用の際に就活生の内面(考え方)を重視していらっしゃるので、結果としてミスマッチも事前に防止できそうです。また、気の合う仲間に囲まれながら弁護士業務に専念できることで、やる気さえあれば弁護士としてもどんどん成長する機会が得られると思うのですが、他にもキャリアアップに直結する仕組みがあるのでしょうか。
古藤:まず、弊所の基幹業務には圧倒的な件数の依頼が寄せられますので、自信が持てるレベルにまで研鑽を積むことが可能です。
こうお伝えすると「弁護士として扱える業務分野が狭まるのでは?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。実は、私自身もこの懸念があったのですが、今は若手の弁護士として『自分の軸となる分野』が出来ることはとても大きいと思っています。自分の軸ができることによって、他の一般案件にも活かせる経験を積むことができるので、新たな分野にも臆することなく挑戦することができ、それが自分の成長に繋がっていると感じます。
ぽん:様々な分野にコミットできても、ある程度数をこなしたり、継続しなければ経験値は積むことができないということですね。弁護士は専門家なので、一度や二度の経験ではなかなかスペシャリストにはなれないですから、一分野について強くなれるのは大きな自信になりそうです。弁護士のキャリア面に着目した制度などもあるのでしょうか?
古藤:弊所では役職制度を整備していますので、キャリアアップが明確化されています。簡単に言うと、出世が肩書でわかる!ということでしょうか。
また、弊所では弁護士ひとりひとりが広告塔の役割を果たすべきと考えていますので、一人の社会人としてのマナーも身に付けて頂けるように身だしなみ等の社内研修制度も多数設けています。
3.弁護士法人・響の採用活動―採用時に見ていることとは?
ぽん:古藤先生は御所の採用面接等も担当されていると伺いました。採用活動時にはどういったことに注目されているのか、可能な限り教えて下さると嬉しいです…!
古藤:もちろんです!まず、面接時に必ず確認しているのは「弊所の理念への共感」です。試験の点数や学歴成績等は、先ほどもお伝えした通り全く重視していません。弊所は掲げている理念が明確ですので、この点についてしっかり理解し共感して頂けないと、後々のミスマッチ及び退所に繋がると考えています。採用ミスマッチは双方にとって不利益ですので、採用時に最も重視しているところです。
ぽん:エントリーする前に、御所の理念をよく理解するためには、御所のホームページの確認や説明会の参加がベストでしょうか。
古藤:そうですね。採用ホームページも整備していますし、説明会のお知らせ等も随時更新していますので、是非一度ご覧頂けると嬉しいです!
次に、実際に私が面接する中でどうしても気になってしまうのは、「コミュニケーションへの姿勢」です。
74期の皆さんの採用活動ではzoom面接を行うことが多かったのです。しかし、一時話題になった「オンライン上での上座・下座」や必要以上のマナーは全く見ていませんでした。ただ、やはりせっかく面接時間を設けているのですから、自分の入所意欲を伝えようとしてくれているか、何かしら自分を伝えようとしてくれているかの姿勢は丁寧に見ています。
これはコミュニケーション能力の高い人を採用したいというわけではなく、「コミュニケーションを取ろうとする意識の表れ」を見ている、という意味です。
また、これからの採用活動では対面面接も増えてくると思いますが、その際は身だしなみ等の清潔感も気にしています。弁護士は依頼者あっての職業ですから、身だしなみなど、人から見られていることを 意識しているかも重要と考えています。
ぽん:これから御所へのエントリーを検討される方にとっては、すぐに使える重要な情報をたくさん教えて頂きました。最後に、現在も修習中の74期&75期の修習生にエールをお願い致します。
古藤:司法修習はたくさんの人と出会い、話すことが出来る素晴らしい機会です。弁護士志望をすでに決めている方であっても、視野を広く持って様々な景色を見てもらいたいと思います。また、人と人とのつながりを大切にして、弁護士になった後も広い世界を見られるように、多くの仲間を作ってください。応援しています!
ぽん:本日は素敵なお話をありがとうございました!
4.編集後記
今回は『ミライの弁護士』シリーズ初の女性の古藤先生に、とても素敵な笑顔で弁護士法人・響の魅力を語って頂きました。
事務所内で取り組まれている業務や広報、採用活動すべてを通しても「市民に寄り添える弁護士組織を目指す」という強い意識が伝わってくるように感じました。
古藤先生のお話しにもありましたが、ホームページも大変充実したものですので、ぜひ一度ご覧頂き、興味を持たれた方は弁護士法人・響の事務所説明会又は採用エントリーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
弁護士法人・響へのエントリーがあなたの夢や目標を叶える一歩になることを心より願っています。
◆弁護士法人響求人情報
◆若手弁護士による本音トーク対談
弁護士法人響様・ベリーベスト法律事務所様